開幕を見据えた総仕上げの変則マッチ
新シーズンへ向けた最終調整として、リヴァプールはセリエAのコモを本拠地に迎え、非公開のAXAトレーニングセンターでの一戦と、アンフィールドでの公開試合という異例の変則2試合を行った。23日に控えるニューカッスル・ユナイテッドとのプレミアリーグ開幕節を前に、チーム全体のコンディション調整と戦術の最終確認を行う絶好の機会となった。
AXAトレーニングセンターで行われた第1戦は、サブ組や若手主体の構成で臨み、堅い守備の前にゴールを割ることができずスコアレスドローに終わった。しかし、この試合では遠藤航らがピッチに立ち、中盤を引き締めながら実戦感覚を磨くことに成功している。シーズンを戦い抜く上で不可欠な層の厚さを確認する意味でも、ベンチメンバーの底上げは重要な意味を持つ一戦となった。
アンフィールドでの鮮やかな勝利と新戦力の躍動
打って変わってアンフィールドに舞台を移した第2戦では、リヴァプールが本来の攻撃力を発揮してコモを退けた。試合はコディ・ガクポのゴールで先制に成功すると、その後も新加入のジャケがネットを揺らし、リードを広げた。守備陣も安定したパフォーマンスを見せ、危なげない試合運びで2-0の完封勝利を収めている。
この試合のハイライトの一つとなったのが、今夏チームに加わったジャケとアラウホの本格的なデビューだ。両選手ともにアンフィールドのピッチで堂々たるプレーを披露し、チームへの適応順調さを印象づけた。特に最終ラインの補強として期待されるアラウホの落ち着いた統率は、開幕戦に向けて大きなプラス材料と言える。
新シーズンへの抱負とチームの現在地
プレシーズンを締めくくる勝利に、守護神のアリソン・ベッカーは「大きな夢を描きつつも、ハードワークを続けることが重要だ」と新シーズンに向けた意気込みを語っている。昨季からの継続性を保ちつつ、新たなピースが融合しつつあるチームは、指揮官が求める戦術的規律とインテンシティの高さを随所に表現した。
コモ戦で見せた収穫と課題を整理し、チームはいよいよ過密日程が予想される本番のプレミアリーグへと突入する。充実したプレシーズンの締めくくりを自信に変え、アンフィールドの男たちが開幕節のニューカッスル戦でどのようなスタートを切るのか、早くも熱い視線が注がれている。