ノッティンガム・フォレストは、ポルトガルの強豪スポルティングCPからコートジボワール代表DFウスマン・ディオマンデを完全移籍で獲得したことを発表した。現地報道によると移籍金は約3400万ポンド(約65億円)とされている。契約期間は4年間で、クラブ側にはさらに1年間の延長オプションが保持されている。今夏のフォレストにとっては、7月に加入した中盤のザヴェル・シュラーガーに続く2人目の補強となり、新シーズンに向けた守備陣の大型強化が結実した格好だ。新天地での背番号は、代表チームでも着用している「2」に決定した。
22歳のディオマンデは、近年の欧州サッカー界で最も注目を集めてきた若手センターバックの一人である。母国のオリンピック・スポーツ・アボボで育成された後、デンマークのFCミッティランへ移籍。2022/23シーズン前半戦に貸し出されたポルトガル2部のCDマフラで突出したパフォーマンスを披露すると、その才能を高く評価したスポルティングCPへ2023年1月に完全移籍を果たした。スポルティング加入直後からポジションを掴むと、UEFAチャンピオンズリーグのアーセナル戦など大舞台でも堂々たるプレーを展開し、欧州全土にその名を知らしめた。
ポルトガルでの3年間において、ディオマンデの成長は著しかった。スポルティングでは公式戦通算132試合に出場し、2023/24シーズンと2024/25シーズンのプリメイラ・リーガ連覇に大きく貢献。2024/25シーズンにはタッサ・デ・ポルトガル(国内カップ)との2冠達成の立役者となり、2シーズン連続でリーグの年間ベストイレブンに選出された。直近の2025/26シーズンでも公式戦31試合(うちチャンピオンズリーグ9試合)に出場し、クラブのチャンピオンズリーグ8強進出に寄与するなど、若くして最高峰の舞台での豊富な実戦経験を積み上げてきた。
国際舞台においても実績は十分だ。コートジボワール代表として通算15キャップを数え、自国開催となった2023年のアフリカネイションズカップ(AFCON)では主力として優勝に貢献。今夏の2026年FIFAワールドカップ北中米大会でもグループステージのキュラソー戦に出場し、憧れの夢舞台で90分フル出場を果たしている。フォレストの歴史においてコートジボワール人選手としては5人目となり、クラブには代表チームの同僚でもあるMFイブラヒム・サンガレが在籍している。ディオマンデ自身も「イブラは僕にとって頼れる兄のような存在。代表でも若手を常に助けてくれる」と語っており、同郷のパイセンの存在がイングランドへのスムーズな順応を後押しすることは間違いない。
オリヴァー・グラスナー監督が新たに指揮を執るノッティンガム・フォレストにとって、ディオマンデの加入は戦術面で極めて重要な意味を持つ。チーフ・フットボール・オフィサーのジョージ・シリアノス氏が「私たちが求めていたプロフィールに完全に合致する、強靭で指揮権を握れるディフェンダー。若くしてタイトル獲得や欧州最高峰での勝ち上がりを経験しており、勝者のメンタリティをもたらしてくれる」と絶賛するように、グラスナー監督が志向する強度が高く統制の取れた守備ラインを形成する上で、彼の圧倒的なフィジカル能力とビルドアップの安定感は不可欠な要素となる。
すでにナイジェル・ドーティ・アカデミーでの初練習に合流したディオマンデは、シティ・グラウンドで行われるドイツのバイエル04レバークーゼンとのプレシーズンマッチに向けて準備を進めている。ファンからの熱烈な歓迎メッセージに対し「本当に感謝している。シティ・グラウンドでサポーターの皆さんに会えるのが待ちきれない」と意気込みを語っており、新背番号「2」を背負った若きディフェンスリーダーが、フォレストにどのような進歩をもたらすのか大きな注目が集まる。