王者の連勝がストップしたアメックスの衝撃

19日に行われたプレミアリーグ第5節で、ブライトンとアーセナルがアメックス・スタジアムで対戦した。開幕から公式戦を含めて連勝を重ね、1903年以来となる快挙を目指していたアーセナルだったが、ホームのブライトンに0-3で完敗を喫した。今季のアーセナルは中盤の安定感と強固な守備ブロックをベースに着実に勝点を積み上げており、この日も試合の主導権を握るべく敵地に乗り込んできた。しかし、クラブ創立125周年を記念する特別なユニフォームに身を包んだブライトンは、立ち上がりから強度の高いプレスと組織的な守備で王者を圧倒し、今季初黒星を突き付けた。

ピッチ全体で繰り広げられた激しい球際でのデュエルにおいて、ブライトンの選手たちは一歩も引かない姿勢を貫き、アーセナルのビルドアップを寸断していった。ミケル・アルテタ率いるアーセナルは、敵陣でのパスワークを軸に相手を押し込む形を得意としているが、ファビアン・ヒュルツェラー監督が仕込んだブライトンのハイプレスは、その中盤の経由地を完全に封鎖した。パスの出し所を消されたアウェイチームは、普段のような流れるような連係を見せられないまま前半の大部分を消耗することになった。ホームの大声援を背受けたブライトンは、セカンドボールの回収率でも圧倒的な数字を残し、王者に隙を与えない完璧な立ち上がりを演じた。

鮮やかなミドルシュートとセットプレーで主導権を掌握

試合の均衡を破ったのは31分、ブライトンのパスカル・グロスだった。ペナルティエリア外から放たれた見事なミドルシュートがネットを揺らし、ホームチームが先制に成功する。アーセナルの中盤がわずかに寄せを緩めた瞬間を逃さず、ベテランの経験が光る精度の高い一撃がゴール左隅を捉えた。失点シーンにおいても、アーセナルは中央のスペースをケアしきれず、グロスにシュートコースを空けてしまう致命的な判断の遅れが露呈した。

さらに前半終了間際の45分には、チャランポス・コストウラスが追加点を奪い、リードを広げてハーフタイムを迎える。サイドからの崩しに成功したブライトンは、アーセナルの守備網を完全に混乱させていた。ボックス内への鋭い侵入が何度も実を結んだ形となった。後半に入ってもブライトンの勢いは衰えず、57分にはチェマ・アンドレスがセットプレーからダメ押しとなる3点目をマーク。空中戦での強さを発揮したゴールにより、試合の行方はほぼ決定的となった。

堅い守備でアーセナルの反撃を最後まで許さず、危なげない試合運びで3点のリードを守り抜いたブライトンは、組織的な守備ブロックの構築と効果的な切り替えの速さで王者の攻撃陣を完全に封じ込めてみせた。アーセナルは終盤にかけて選手交代やポジション変更で状況の打開を図ったものの、ブライトンの統率されたラインを最後までこじ開けられなかった。

求められるチームの立て直しとファビアン・ヒュルツェラー監督の手腕

試合後、アーセナルのミケル・アルテタ監督はチームのパフォーマンスについて「要求される水準には程遠かった」と苦言を呈し、痛い黒星からの学びの必要性を強調した。主力を欠く状況もありながら、ピッチ上の選手たちは精彩を欠き、厳しい評価を受ける結果となった。特にセカンドボールの回収率や、プレスを外された后的な対応において後手に回るシーンが目立ち、シーズンを通しての長所が出せないまま90分間が終了した。過密日程が続く中でコンディションの維持と戦術の微調整が急務となる。

一方、見事な采配で王者を撃破したファビアン・ヒュルツェラー監督は、試合後に選手たちのインテンシティと連帯感を称えつつも、謙虚さを保つことの重要性を説いている。若き指揮官が植え付けたアグレッシブなスタイルが強豪相手に完璧に機能したことは、今後の上位争いに向けた強力な弾みとなるだけでなく、中位から上位をうかがうライバルたちに対しても大きな警戒心を抱かせる一戦となった。次節以降もこの強度の高いサッカーを継続できるかが、ブライトンが真の強豪へと変貌を遂げるための試金石となる。