4得点の快勝で飾ったヨーロッパリーグ初戦

クリスタル・パレスは現地時間17日、本拠地シェルハースト・パークでUEFAヨーロッパリーグ・リーグフェーズ第1節を戦い、ポーランドのレフ・ポズナンを相手に4-0の快勝を収めた。ヨーロッパの舞台で好発進を切ったチームは、ピッチ全体で主導権を握り続け、公式戦での充実ぶりをそのまま結果に反映させた。今季のヨーロッパリーグ初陣にあたり、クラブが積み上げてきた戦術的な成熟度と選手層の深さがまざまざと示される一戦となった。ピエール・サージ監督が率いるチームは、直近の国内リーグ戦でも安定したパフォーマンスを維持しており、その勢いをそのまま国際舞台へと持ち込む形となった。対するレフ・ポズナンも伝統的な組織力を武器に敵地に乗り込んだが、試合の立ち上がりからホームチームの強度に押し込まれる難しい展開を強いられることになった。

今季のプレミアリーグで独自の立ち位置を築きつつあるクリスタル・パレスは、中盤の構成力と前線の機動力を噛み合わせた戦い方を継続している。過密日程への懸念がささやかれる時期ではあったものの、ピエール・サージ監督は主軸を適切な配置で起用し、試合へのアプローチに緩みを作らなかった。一方のレフ・ポズナンは、ポーランド国内リーグで堅固な守備ブロックと素早いサイド攻撃を軸に上位争いを演じており、欧州の舞台でもそのリアクトゥーンな戦術に自信を持って臨んでいた。しかし、プレミアリーグ特有のプレッシングのスピード感と、個々のデュエルにおける強度は、客観的な予想を上回るプレッシャーをアウェイチームのビルドアップに与えることになった。

試合の均衡は早い段階で破られた。前半10分、ジェレミ・ピノがネットを揺らして先制点をもたらす。このゴールで勢いに乗ったクリスタル・パレスは、中盤でアダム・ウォートンらが相手のプレスを冷静にいなしつつ、試合のテンポを完全にコントロールした。ウォートンのボール奪取能力と視野の広さは、レフ・ポズナンのハイプレスを無効化する上で極めて重要な要素であり、彼の配球から攻撃のスイッチが何度も入ることになった。鎌田大地も先発出場を果たし、安定したボール捌きと落ち着いたプレー選択でチームの攻守のリンク役として勝利に大きく貢献している。鎌田は相手のマークが緩むスペースを巧みに突きながら、前線の選手たちへ質の高いパスを供給し、チーム全体のポゼッションを円滑に循環させることに成功した。

前半の猛攻と後半のダメ押し

リードを奪った後も攻撃の手を緩めないホームチームは、セットプレーや連動した崩しから追加点を重ねた。前半27分にはクリス・リチャーズがヘディングでゴールを奪い、さらに34分にはヨルゲン・ストランド・ラーセンが加点して、前半だけで3点のリードを築く。ストランド・ラーセンはその屈強な体躯を活かして相手センターバックとの空中戦や背負った状態でのポストプレーで圧倒的な存在感を放ち、レフ・ポズナンの守備陣に絶えず負荷をかけ続けた。守備陣もアクセル・ディサシやワルテル・ベニテスを中心に集中を切らさず、相手に反撃の隙を与えなかった。ベニテスは数少ない相手のシュートチャンスに対しても完璧なポジショニングで対応し、ディサシは最終ラインの統率と鋭い読みで相手のカウンターの芽を次々と摘み取っている。

前半だけで3点のリードを許したレフ・ポズナンは、ハーフタイムを挟んで陣形の修正を図らざるを得なかった。両サイドの押し上げを図り、クリスタル・パレスの中盤の脇にあるスペースを突こうとしたが、ピエール・サージ監督のチームは統率された守備ブロックでその試みをことごとく跳ね返した。アダム・ウォートンと鎌田が中央のスペースを厳しく管理し、レフ・ポズナンのクリエイティブなMF陣に自由な前向きのパスを出させない。これにより、ポーランドの強豪はサイドからの単調なクロス攻撃に終始せざるを得なくなり、ベニテスやディサシの高さの優位性を突くことができなかった。

後半に入っても試合の構図は変わらず、クリスタル・パレスがボールを保持しながら追加点を狙う展開が続いた。レフ・ポズナンは選手交代やシステム変更を試みて流れを変えようと試みたものの、クリスタル・パレスの組織的な守備ブロックを最後まで崩すことができなかった。試合終盤には相手選手に退場者が出るなどレフ・ポズナンが数的不利に陥る中、89分には途中出場のエディ・エンケティアがダメ押しとなる4点目を記録する。ピッチに投入されたエンケティアは限られた時間の中で精力的なチェイスを見せ、自らのシュートチャンスを確実にものにしてゴールネットを揺らした。ピエール・サージ監督率いるチームは選手層の厚さも見せつけ、完璧な内容で90分間を締めくくった。この快勝は、中2日や中3日で行われる秋以降の過密な日程に向けて、主力のコンディションを巧みに管理しながらもチーム全体としての戦術的強度を落とさないための確固たる手応えを残すものとなった。