開幕から無敗を維持するエヴァートン

デイヴィッド・モイーズ率いるエヴァートンが、ヒルのディキンソン・スタジアムでイプスウィッチ・タウンを1-0で下し、今季の公式戦無敗記録を7試合に伸ばした。この勝利により、チームはプレミアリーグ順位表で5位へと浮上している。

今季のエヴァートンを象徴しているのは、堅実な守備の継続だ。開幕からの7試合で5度のクリーンシートを達成した事実は、規律あるディフェンスラインの浸透を示している。この日も、ジェームズ・ターコウスキーを中心にゴールを守った。決勝点は前半11分に生まれた。ターコウスキーが放った20ヤードのミドルシュートの軌道上にいたティエルノ・バリーが、自身の腹部付近でボールの方向を変えてゴールを射抜いた。バリーにとっては今季5得点目となる一撃だった。その後、後半にはバリーがコーナーキックから再びネットを揺らしたが、VARの介入によってブレナン・ジョンソンがGKクリスチャン・ウォルトンを妨害したとの判定が下され、追加点は認められなかった。

厳しい判定と数的不利に泣いたイプスウィッチ

一方で、敗れたイプスウィッチのギャリー・オニール監督は、内容面で手応えを感じつつも結果への悔しさを隠せなかった。イプスウィッチは試合を通じてゴールを脅かす場面を作り出し、アブドゥル・ファタウやフリオ・エンシソらがチャンスを迎えたものの、最後の局面で得点を奪うには至らなかった。

67分にはファタウがシミュレーションで2枚目のイエローカードを受け退場処分となり、チームは残りの時間を数的不利で戦うことになった。それにもかかわらず、後半終盤にかけてはイプスウィッチが果敢に攻め込み、ジャラド・ブランスウェイトのブロックに阻まれる場面があるなど、最後まで同点のチャンスを模索した。オニール監督は試合後、決定的な仕事や最後のパスの質が不足していたと振り返りつつも、選手たちの戦う姿勢や競争力には一定の自信を示している。

試合を振り返るモイーズ監督と今後の戦い

試合の主導権を握り続けたエヴァートンだが、数的不利となった相手を突き放す追加点は奪えず、終盤は守り切る展開となった。モイーズ監督は試合後、さらなる改善が必要であると強調し、守備の貢献を称えつつもチームにより高い基準を求めている。エヴァートンにとっての勝因は粘り強い守備ブロックの構築にあったが、イプスウィッチ側も数的不利の状況からリスクを冒してゴールを狙い、最後までスタジアムを緊張感に包んだ。

次のインターナショナルマッチウィークを前に、チームは無敗を維持したまま中断期間に入る。モイーズの下で築いた守備の基盤をベースに、中断明けの戦いへ向けて準備を進めることとなる。