リーグ開幕戦からわずか3日後の再戦で示した完勝劇

現地時間8月25日に行われたカラバオ・カップ2回戦で、リーズ・ユナイテッドがノッティンガム・フォレストを2-0で退け、3回戦進出を決めた。8月22日に行われたプレミアリーグ開幕節と同じ顔合わせとなったこの一戦は、過密日程の中で互いの修正力と選手層の厚みが問われる展開となった。ホームのノッティンガム・フォレストにとっては開幕戦の雪辱を果たす絶好の機会であったが、敵地に乗り込んだリーズが返り討ちにする形で公式戦2連勝を飾っている。

ダニエル・ファーケ監督率いるリーズは、短い中3日のインターバルを意識しながらも軸となる戦術基盤を維持した。立ち上がりから落ち着いたポゼッションでゲームの主導権を握り、アウェイでありながら試合のペースをコントロール。対するオリヴァー・グラスナー監督指揮下のノッティンガム・フォレストは、前線からのハイプレスで相手のビルドアップを乱す狙いを前面に押し出したが、最後まで決定機を活かしきれずホームのサポーターの前で屈することとなった。

田中碧が今季公式戦初先発で魅せたゲームコントロール

この試合で大きな注目を集めたのが、リーズのボランチとして先発メンバーに名を連ねた田中碧だ。今シーズン公式戦初出場となった日本人MFは、中盤の底で攻守のリンクマンとしての役割を過不足なく遂行した。ボールを引き出すポジション取りの良さとパスの散らしで相手のファーストプレッシャーを回避し、チームの攻撃リズムを作り出した場面は散見された。

前半15分にはリーズ側のビルドアップの乱れからボールを奪われ、フォレストのFWアルノー・カリムエンドらにショートカウンターを許す危ういシーンも発生した。しかし、田中をはじめとするリーズの中盤とバックラインは素早い切り替えで危機を回避。失点に繋がるような致命的な崩れを見せなかった点は、チーム全体の守備意識の高さを示している。田中は守備時にもスペースを埋めるポジショニングを徹底し、相手の中盤のキーマンに対して自由を与えない献身的な動きを継続した。

ファーケ監督としても、ターンオーバーを組み込みながら今季初起用となった田中がしっかりと機能したことは、今後のリーグ戦に向けた大きな収穫と言える。中盤の底でゲームのテンポをコントロールできる存在の確立は、長丁場のシーズンを戦い抜くうえでチームに戦術的な幅をもたらす。

ハイプレスの成果と決定力不足に泣いたフォレストの課題

一方、ホームで連敗を喫する形となったノッティンガム・フォレストは、グラスナー監督の目指すアグレッシブな守備スタイルが随所に見られたものの、最終局面での精度を欠いた。前半15分に奪ったショートカウンターの機会を含め、リーズのビルドアップに対して鋭いアプローチをかけてボールを刈り取る場面自体は機能していた。

しかし、カリムエンドらを軸とした前線の攻撃陣が、訪れた好機を得点に結びつけることができなかった。相手のミスを突いた後のパス精度やシュートの質が伴わず、リーズ守備陣を脅かすには至らなかった。前線からのプレッシングという守備面のコンセプトが機能しているだけに、攻撃への切り替え後の精度向上とストライカー陣のフィニッシュの質が今後の大きな課題として浮き彫りになっている。

グラスナー監督としては、早い段階で今季初の公式戦勝利を挙げ、チームに勢いをもたらしたかったところだ。しかし、同一カードでの連続敗戦はチームの士気にも影響を与えかねず、次節のリーグ戦に向けて迅速な戦術的再構築が求められる。

公式戦2連勝のリーズと反撃を期すフォレストの今後

プレミアリーグ開幕戦に続き、カップ戦でもノッティンガム・フォレストを完封で下したリーズ・ユナイテッド。同一の相手に対してわずか数日の間で連勝を収めた事実は、ダニエル・ファーケ監督のゲームプランの確かさとチームの戦術的成熟度を証明している。主力と控者の連携も滑らかであり、過密日程の中でも質の高いフットボールを維持できる層の厚さを印象づけた。

カラバオ・カップ3回戦進出を決めたリーズは、カップ戦での上位進出とともに、リーグ戦での勝ち点積み上げに向けて好スタートを切った格好だ。初出場で堅実なパフォーマンスを見せた田中碧にとっても、今後のスタメン定着に向けて大きなアピールとなる一戦であった。

対するノッティンガム・フォレストは、攻守のバランスをどのように整えていくかが急務となる。アグレッシブなプレッシングという明確な武器はあるものの、それを結果に結びつけるためのフィニッシュの精度と、自陣でのミスを抑える守備の安定性が問われている。厳しい滑り出しとなったシーズン序盤だが、グラスナー監督がどのようにチームを立て直し、次戦に臨むのか注目される。