シティ・グラウンドでの注目の一戦
ノッティンガム・フォレストは、ホームのシティ・グラウンドにトッテナムを迎えてリーグ戦を戦う。オリヴァー・グラスナー監督率いるホームチームは、前節のリヴァプール戦でダン・ヌドゥエとモーガン・ギブス=ホワイトが得点を挙げて2-2の引き分けに持ち込み、今季初となる勝点1を手にした。難所アンフィールドで勝ち点を持ち帰った精神的なアドバンテージは大きく、チームには確かな手応えが漂う。対するトッテナムは、ロベルト・デ・ゼルビ監督の下で開幕からブレントフォードやニューカッスルに敗れて連敗を喫しており、プレミアリーグでの初得点と初勝点を求めて敵地へ乗り込む。カラバオカップではチャールトン・アスレティックを5-1で下しているものの、カップ戦の大勝をそのままリーグ戦の勢いに繋げられるかは未知数であり、序盤戦における早期の立て直しが急務となっている。
両チームの戦術的背景とデータ
ノッティンガム・フォレストは今季ここまでリーグ最多となる146本のロングパスを記録しており、昨季から比率を大きく高めたダイレクトな攻めを展開している。前線ではイゴール・ホスエが精力的なハイプレスと空中戦の強さを示し、チームの攻撃の起点となっている。中盤でセカンドボールを回収し、素早く前線へ供給する一連の仕組みは、グラスナーが志向する縦に早いサッカーの核心部分を成す。相手の出鼻を挫くような鋭いアタックは、敵陣深くまで押し込む形だけでなく、自陣からの素早い切り替えでも威力を発揮する。一方のトッテナムは、夏の新戦力としてマンチェスター・シティから加入したサヴィオやオマル・マーモッシュらを加え、デ・ゼルビ監督が新たなスカッドの構築を進めている。しかし、プレミアリーグでは開幕から無得点が続いており、ボール保持率を重視するデ・ゼルビのスタイルと、相手の厳しい守備ブロックをこじ開ける決定力の間で噛み合わせの模索が続く。トッテナムにとって1974/75シーズン以来となる開幕3連敗および無得点の回避は、歴史的な不名誉を避けるための喫緊の課題である。
チームの最新ニュースと負傷者情報
ホームのノッティンガム・フォレストでは、新加入のダニエル・ムニョスが夏に行った鼻の手術の影響でトレーニングでは保護マスクを着用しているものの、グラスナー監督はトッテナム戦での起用が可能であることを明かしている。ナイジェル・ドゥーティ・アカデミーでの調整には、オスマネ・ディオマンデ、スティーヴン・ベンダ、リアム・デラップ、ザーフェル・シュラガーら夏の新顔たちも参加し、万全の体制で試合に備えている。層の厚みを増したスカッドの中で、既存の戦力と新戦力がどのように融合していくのかも今季のフォレストを測る重要な指標となる。途中交代カードも含めたベンチワークの選択肢が、過密日程を戦う上で優位に働くことは間違いない。
一方のトッテナムは、負傷離脱していたジェームズ・マディソンがトレーニングに復帰したほか、前節を欠場したサヴィオや、デ・ゼルビ監督が起用可能と認めた期限間際加入のミハイロ・ムドリクらもメンバーに加わる見通しだ。中盤のクリエイティビティを取り戻すマディソンの復帰は、ここまで得点機を逸し続けてきた攻撃陣にとって最大の追い風となる。主力が戻りつつある中で、新戦力がいかにチームへフィットし、待望のシーズン初ゴールを生み出せるかが試合の行方を左右する。攻撃の形が定まらない焦燥感を振り払うためにも、ピッチ上での共通理解を早期に深める必要がある。
予想される戦術的噛み合わせと試合の行方
シティ・グラウンドのピッチ上では、フォレストの縦に速いダイレクトプレイと、トッテナムが志向するポゼッション主体のビルドアップが激しく衝突することになる。フォレストはホスエの献身的なチェイスを合図に、トッテナムの最終ラインからのボール回しに対して強烈なプレッシャーをかけるはずだ。デ・ゼルビ率いるアウェイチームがこのハイプレスをいかにいなし、マディソンやサヴィオを経由して相手の守備網を突破できるかが勝負の分かれ目となる。逆にトッテナムのビルドアップにミスが生じれば、一気にフォレストの得意とするショートカウンターの餌食となり得る。初勝利を渇望する両者の戦いは、戦術的駆け引きの隙を突き合う緊迫した展開が予想される。